手札枚数の少なさを参照するカード群と、復讐状態で効果を発揮するカード群を組み合わせたアグロデッキ。
展開しつつ手札枚数を0枚(ハンドレス)にすることで《デモンズグリード・パラセリゼ》の直接召喚を狙う。
《絢爛のセクシーヴァンパイア》を引くと自動的に復讐状態になるため《韋駄天のパシリ・マロン》等の効果を能動的に使うことができ非常に強力。
復讐状態でなくとも《月下の跳躍》や《ドアマンバット》等により低いコストで打点を出す事ができる。
上手くかみ合えば他の追随を許さない速度でゲームを終わらせることが出来る豪快なデッキだが、意外と繊細な部分もあるため状況によってプレイヤーの勝負勘が試されることも。
上振れの様子
●上振れれば相手の狙うコンボが決まる前にリーサルをとることができる。
⇒5ターン目にリーサルを狙うコンボデッキに対して、4ターン目までに決着を狙えるのは大きい。
●カードの単体性能が高い(特に復讐時)
⇒根本はアグロデッキなため、コンボ専用カードが少なくフォロワーが多い。そのため最低限普通に展開して戦うことができるカードが多い。
⇒《ルームサービスデビル》は1コストでフォロワー除去とリーダーへの打点を兼ねているとんでもないカード。
⇒《エンペラーフィスト・ガロム》は復讐時のパワーは言うまでもなく高いが、実は復讐でなくとも軽めのAOEと中スタッツの守護であり制圧力はそこそこある。
●序盤から盤面が立ちやすいため、最序盤の除去能力の低いデッキに対して強い。
⇒環境に合わせて構築を練った結果、除去が弱くなってしまいこのデッキの展開を返せなくなってしまったということはよくある。
●直接召喚を封じる《グランスエンジェル》に弱い。
⇒《デモンズグリード・パラセリゼ》直接召喚に頼らなくても良い手札であれば問題ないが、復讐状態でない場合は基本的に直接召喚を狙うためそこに出されると苦しい。
⇒基本的に次ターンの手札が1枚しかないのも大きな問題。
●序盤の展開を難なく凌がれてしまうと相手のコンボに対して間に合わなくなりがち。
⇒《月下の跳躍》等の飛び道具頼りになってしまうため運要素の強い勝負をしなければならないことも。
⇒それで勝てるのならまだ良いが、下手すると何を引いてもとどめを刺せない状況になってしまう。
⇒横展開なので《腐食の絶命》は特に苦手。
●回復手段に乏しく、一度押されてしまうと速度負けしやすい。
⇒そのため、盤面に付き合われるよりもリーダーに攻撃された方が嫌な場面もたまにある。
●耐久力の高い相手には逃げられやすい
⇒秘術ウィッチ等に対しては序盤からある程度ダメージを与えておかないと逃げ切られてしまいがち。
基本的にはフォロワーを出しながらハンドレスを目指す。
理想は先攻2ターン目までに0ppで消費できるカードを引いて1ターン目の1コストフォロワーと《ショーダウンデーモン》で2ターン目にハンドレスになること。
(後攻は0ppで消費できるカードが2枚必要)
ただし序盤から展開することも重要なのでハンドレスになれなくとも《ショーダウンデーモン》を2ターン目に使うことは多い。
《棘の吸血鬼》と《自由を駆ける漢・スカル》の組み合わせは復讐でなくとも強力。
また、3ターン目に《ショーダウンデーモン》で《ドアマンバット》以外の手札を全て捨てて疾走打点を出しつつハンドレスに突入する動きも意識したい。
《底無しの契約》は基本ハンドレスが確定している場合に打ちたいが「あと1枚0コストで使えるカードを引ければハンドレスになることができる」というターンに運任せで打つのもあり。
《眷属への贈り物》はハンドレスになるターン、もしくは《ドアマンバット》や《ルームサービスデビル》と併用するターン以外は基本温存する。
併用できる状態であえて《眷属への贈り物》を温存することで《ルームサービスデビル》を使えるようにする判断も大事。
捨てたいカードがある時はこういう状況でも《眷属への贈り物》を温存したい。
《デモンズグリード・パラセリゼ》の直接召喚後は復讐に入ることを願いながら山札の上から引いたカードで戦うことになる。
こうなるとあとは打点かハンドレスどちらを取るか(両方とれることもある)の話になってくる。
基本的には次のターン、若干オーバーキル気味で勝ちうるような打点を抱えられるのであればハンドレスにならず、そうでなければハンドレスになることを意識したい。
例えば相手の体力が一桁、こちらの盤面がそこそこ強い復讐状態で《エンペラーフィスト・ガロム》を抱えている時はハンドレスにならないことが多い。
ただし、盤面があまり強く無い状態でぴったり足りる打点が出るような手札の場合は相手に少し回復されるだけで破綻してしまうこともあるため、ハンドレスになって次のドローに託す方が良いことも。
構築によっては《紅き血の女王・ヴァンピィ》の進化ターンまで待ってから《眷属への贈り物》と《月下の跳躍》で一気に叩きに行くようなプレイも可能。
こちらが上振れないまま順当に速度負けてしまうというゲームは珍しくない。
基本そういう展開は仕方ないと割り切ってしまうのが得だが、一応拾える可能性もあるので本当に負けるまでは諦めないことが大事。
例えば《フェアリーウィスプ》を2枚回収した「ホズミエルフ」に対して相手の5ターン目までに倒しきれない場合でも、実は1コストのフォロワーが揃っていないとか《化かし女将・ホズミ》を引いていないとかで4面ホズミ展開が成立しないことがある。
とはいえ大体はしっかりとリーサルを取られて負けてしまうが、本当に相手が展開できなかった場合は逆にチャンスとなるためしっかり勝つ算段を立てておきたい。
他にも様々な状況で「これをされたら負け」のような状況は多々あるが、逆にいえば「これをされなければ勝ち」と言い換えることができることもあるため、相手の運の悪さに期待するような勝ち方を考えることも非常に重要である。
《デッドソウルテイカー》を出されたが自壊カードが無くリーサルを回避し、返しに温存した《エンペラーフィスト・ガロム》で残りの体力を削って勝つといったこともありえる。
ディスカードとドローを兼ねるフォロワーである《棘の吸血鬼》《ショーダウンデーモン》はキープ。
また、ノーコストで手札を減らせる《眷属への贈り物》も確定でキープ。
最低限戦える《韋駄天のパシリ・マロン》を除く1コストのフォロワーもキープしたいが、後攻では上振れを狙いたいため1枚までにしたい。
《ルームサービスデビル》はヴァンパイアもしくはネメシスには打つタイミングが訪れやすいためキープできるが、他クラスは打てるかどうか怪しいため《眷属への贈り物》とのセットではじめてキープを推奨。
(環境によって若干変わってくる)
おおまかな方針として先攻は安定した展開を意識、後攻は上振れを意識してマリガンしていきたい。
●先攻1ターン目の手札に《棘の吸血鬼》《眷属への贈り物》《ルームサービスデビル》が揃っている場合、1ターン目をパスすることで2ターン目にほぼ確実にハンドレスになることができる。
⇒《絢爛のセクシーヴァンパイア》を引いてしまうと、相手の盤面依存になってしまう。
⇒後攻の場合は上記の三枚に加え何か1コスト以下で使えるカードがあると2ターン目にハンドレスになることができる。
●体力が10もしくは9の状態で《デモンズグリード・パラセリゼ》を直接召喚した場合、回復してからドローを行うため《絢爛のセクシーヴァンパイア》を引いても復讐状態に入ることができる。
⇒しかし《棘の吸血鬼》《ショーダウンデーモン》の効果は直接召喚前に処理されるため、そこで引いてしまうと復讐状態に入ることができない。
●事故率を下げるため《デモンズグリード・パラセリゼ》はなるべく遅い段階で捨てたい。
⇒早い段階からデッキ内の《デモンズグリード・パラセリゼ》を増やすメリットはほぼ無い。
⇒だからといって、使いたいカードを代わりに捨てる必要はない。他に捨てる効果を持っているカードと、捨てても問題ないカードがある時だけ心がければ良い。
●ロイヤル対面で《韋駄天のパシリ・マロン》を出すと相手の《シュヴァリエ・マグナ》によって効果が無効になった場合に3打点として攻撃することができるようになる。
⇒そのため横のフォロワーに対して《シュヴァリエ・マグナ》の4点を当てにくくなる。
●既に復讐状態の時は、使わなくてもハンドレスが確定していれば残り1ppでの《底無しの契約》は使わずに捨ててしまった方が良い。
⇒《デモンズグリード・パラセリゼ》が増えてしまうことを避けるためである。
⇒よくあるのは《底無しの契約》から続けて使った《棘の吸血鬼》で引いてくるパターン。
⇒ただし、残り1点で勝てるという場合は《眷属への贈り物》を引くことに賭けた方が良い。
●《眷属への贈り物》と突進持ちのフォロワーを組み合わせることでフォロワーの数を増やし、ランダム除去をブレさせることができる。
⇒「超越ウィッチ」対面では《極冠の幻想獣》の当たり所が重要になることが多いため大事なテクニック。
●ミラーにおいて《眷属への贈り物》で相手の盤面を埋めることで相手の《デモンズグリード・パラセリゼ》の直接召喚を封じることができる。
⇒逆に言うと、相手にも同じことをされる可能性がある。
《沼地の大蠍》:復讐状態の場合は1コスト3/3になるため《小さき赤き竜・ビィ》に比べると爆発力が高い。《ローズパレスメイジ》等に対して必殺が刺さることも。
《シェムハザ》:耐久力が高いデッキ、もしくは進化時の全体除去が刺さるデッキが環境に多い場合採用しやすい。基本的には1枚採用。
《紅のワルツ》:2コスト3点。復讐状態かどうかに関わらず安定して打点になる長所と、フォロワーではないため序盤の展開には使えないという短所を抱えている。
《鮮血の花園》:早い段階に出す事ができればほぼ確実に1コスト4点になり非常に強力。一方でターンが進むほど弱くなっていくためトップから出す火力が落ちる。盤面に干渉できないという短所もある。
《反転する翼》:フォロワーがいれば0コストで使えるカードのためハンドレスになりやすい。ただし直接打点にならないためデッキ全体の火力が落ちるというデメリットがある。相手の厄介なフォロワーに打つという使い道もあるため環境によっては採用もありか。
《旅の調達》:融合することで手札を減らすことが可能だが、このカードを他のカードで捨てる必要がある。このカード自体は打点にならないということもあってあまり相性は良くない。
【CDB~AOA】
《ドアマンバット(変更後)》:コストとスタッツが増加。
【ROG~FOH】
《絢爛のセクシーヴァンパイア(変更後)》:復讐状態になった際、体力の上限値が10になる。OTKに依存しないデッキに対して非常に不利になってしまう。
【ETA~OOS】
《小さき赤き竜・ビィ(変更前)》:効果が大幅に変更。採用は不可能になるため《沼地の大蠍》が優先される。