《次元の超越》を使いエクストラターンを獲得し、並べたフォロワーで攻撃して勝利するデッキ。
序盤は軽いスペルを用いてスペルブーストを進め、中盤以降はスペルブーストによって強化されたカードも使用しながら《次元の超越》までの時間を稼ぐ。
特に《ローズパレスメイジ》は打点、守護、回復、除去の役割すべてを行えるため非常に強力。
また《封魔の術師》とは相性が良いため採用されやすく、ミラーを含め様々な対面で時間稼ぎや《ローズパレスメイジ》と合わせた盤面制圧が可能。
総じて、エクストラターンという唯一無二の能力による回避困難なリーサルと強力な効果を持つカードで相手に依存せず勝つことができる使いやすいデッキ。
●《次元の超越》によるリーサルは、疾走を持たない(実質疾走ではあるが)小型フォロワーによる連続攻撃によって行うため《極光の天使》や《虚数物体》等ダメージ軽減の効果が無いもしくは薄く、回避が難しい。
⇒守護による妨害もよほど強力なものでなければ《ローズパレスメイジ》で簡単に突破することが可能であるため、カードが揃ってしまえばほぼ確実にリーサルを取ることができる。
(上手くいけばこのリーサルを5ターン目に行えるため、他のOTKデッキと比べて遅くないのも長所)
●《蘇る絶望》等勝ち筋をスペルに頼ったデッキに対しては《封魔の術師》を用いて遅延させることができるため、多少《次元の超越》を引くのが遅くなっても時間を稼いで間に合わせることができる。
●《使い魔との契約》と《極冠の幻想獣》によるスペルブーストとドローを兼ねた除去も強力で、序盤から展開してくるデッキに対しても十分対応することが可能。
●デッキの性質上、コストの低いスペルであればある程度相性の良さは保証されているため、カードの選択肢が広いというのも長所の1つと捉えられる。
●タイムスリップの影響を受けにくく、強さが保障されている。
⇒弱体化はたったの1環境しかない。
●勝ち筋のほとんどを《次元の超越》に依存しているため、デッキを掘る力が高いとはいえ《次元の超越》を引けないと勝つことが難しいという問題がつきまとう。
●《使い魔との契約》による除去は序盤から使えて強力だが、逆に言うと序盤に使えるまともな除去はこれと《叡智の神鳥》ぐらいしかないため、引けないと序盤の展開が厳しいまま押し切られることも。
⇒しかも《叡智の神鳥》はスペルブーストできないため今後の展開に支障が出る
●他のOTKデッキ(「テイカーネクロ」や「ホズミエルフ」)に対してはOTKを止める術が限定されているため、順当にゲームが進むと普通に負けてしまう。
⇒先攻をとって5ターンキルを狙うのが手っ取り早いが、それらのデッキに比べると成功率が低いため勝ち越すことは難しい。
まずは、軽めのスペルを打ち、手札枚数を少しづつ増やしながらスペルブーストを持つカードのコストを下げていく。
《知恵の光》や《叡智の神鳥》に加え、《使い魔との契約》は《極冠の幻想獣》を確定でサーチするため、1枚から2回スペルブーストを行うことができ非常に優秀。
ただし《陰陽の秘法》等ドローを進めないようなスペルに関しては、十分に手札を増やした後で使った方が強力な場合が多いため基本的に序盤はドローを行うことができるカードのみを使う。
《天使の恩寵》や《万能の奇跡・メルティーナ》は序盤から手札を増やせるため積極的に使っていきたい。
ターンが進み手札とスペルブースト回数が増えてきたら、相手の盤面に付き合うとともにリーサルのイメージを持ちたい。
《次元の超越》が既に1枚以上手札にある場合は、2枚目を引く事に期待して手札のフォロワーをあまり温存せず出してしまっても問題ないが、まだ《次元の超越》が見えていない場合は1枚のみの使用でリーサルを取ることになりがちなため、フォロワーを慎重に切る必要がある。
特に攻撃力3の《グリモアソーサラー》や実質攻撃力4の《ローズパレスメイジ》を軽率に切ると打点が足りなくなることが多い。
《チャクラムウィザード》は攻撃力が1しかないため迂闊に出すと盤面の空きに対して打点が足りなくなりがちなため、《次元の超越》1枚のみで勝つことを目指すのであれば早めに投げてしまう方がいいだろう。
(生き残った場合は進化を切ることで3点×2として機能するためそういう意味でも強力)
《ローズパレスメイジ》×2、《グリモアソーサラー》×2、《石英の魔女》+進化権2回は盤面に何もない状況からでも狙えるリーサルなので意識しておきたい。
(4+4+3+3+2+2+2=20)
《ブレードレイン》が手札にあれば、上記のような形に拘らずとも様々な手札からリーサルをとることができる。
また《極冠の幻想獣》の本体は10点として考えることができることを頭に留めておくと、思わぬリーサルを逃さずにすむこともある。
なお《次元の超越》が2枚ある場合は、攻撃力の合計が(10-残りEPの数×2)になるようにフォロワーを残しておけば20点を出す事ができるためかなり楽。
リーサルに必要なパーツが集まったなら、エクストラターンを獲得しゲームを終わらせよう。
ここでは主に《次元の超越》のスペルブーストについて説明する。
まず、このターン中に《次元の超越》が使えるかどうかを確認する方法として(ざっくりだが)以下のような計算方法がある。
➀:0コストでスペルブーストを進めることができるカードのスペルブースト回数を数える(《陰陽の秘法》は1回として数え、《グリモアソーサラー》は2回として数える)
➁:《次元の超越》の現在のコストから➀の回数を引く。
➂:➁で出した数が残りPP以下であれば、使うことが可能。
実際は➀で計算したカードが0コストで使用できるか、リーサルに必要な盤面を阻害することがないかも考える必要があるが、まずはこれだけ計算するとそもそも今の手札では《次元の超越》を打てないことが分かったりするため各種ドローを進めるカードで引きに行ったり《封魔の術師》等で時間稼ぎをするといった判断を早くすることが出来る。
とりあえずこの計算で《次元の超越》を打つことが可能と分かった後は、➀について細かく考えていく。
➀のカードを全て使うことができるかについてはぱっと見で判断することが出来る場合もあり、カードの現在のコストが(0,1,2,3,4)と階段状になっていれば0コストのカードから入ることで全てプレイすることが可能。
また、階段状でなくとも(0,0,2,3,4)や(0,0,0,3,3)等の現在0コストのカードの枚数が次に使いたいカードのコスト以上であり、そこからのカードのコストが階段状や平たくなっている場合も全て使い切ることが出来る。
《グリモアソーサラー》がある場合は(0,2,3,4)や(0,1,3,4)といった形から全て使い切ることが可能。
(赤字部分の数字は《グリモアソーサラー》のコスト)
ぱっと見で全て使い切ることが出来なさそうな場合は、使用できる1コストスペルの数をそれぞれのカードの現在のコストから引いて考え直す。
とりあえず1コストのカードを全て使ってから考え出す方が分かりやすくはあるが、いざ使って《次元の超越》が打てなかった場合《封魔の術師》で誤魔化すことができなくなってしまうためなるべく避けたい。
また、2枚目の《次元の超越》については上記の➀➁の計算を行った後の数値が(現在のPP最大値+2)以下であればエクストラターン中にプレイすることが可能。
その時点でプレイ可能でなくとも、このターン中に1コストスペルを打ってスペルブーストが進むことも多いため、余裕があればそれも考慮して計算したい。
この説明を見ると難しく感じるが、これはあくまで細かくパターン化した場合の考え方であるため、厳密に計算しなければ意外と簡単。
慣れてくると➀を確認するだけで《次元の超越》のプレイが可能かどうか大体分かるようになってくる。
相手のターン中でもある程度計算でき、時間に余裕ができるというのも簡単な要因のひとつ。
あまり難しく考えなくていい場面の方が多い。
この場合「0で出せるブーストが2,3,5,6,7で超越8だからいけるな」ぐらいのノリでいい。
スペルブーストを稼げればノーコストで手札を増やすことができる《運命の導き》はキープ推奨。
リーサルに関与する《次元の超越》もキープしたいが、山札を回すことを優先して後から引けば良いという考え方もある。
《使い魔との契約》は1枚から2ブーストと1ドローが狙えるためキープして序盤からスペルブーストを進めていきたい。
《知恵の光》と《叡智の神鳥》も同様に低コストのドロー付きスペルだが、大量にキープしてしまうとスペルブーストされるカードが減ってしまいがちなため2枚までにとどめておきたい。
《万能の奇跡・メルティーナ》や《天使の恩寵》は1枚までキープ。ただし後攻の場合は元々の手札枚数が多いため返して軽いカードを引きに行くのもあり。
ヴァンパイアやネメシス等の早い対面に対しては《ローズパレスメイジ》をキープして迎え撃ちたい。
●基本的には0ppの状態で《運命の導き》を打つことは控えた方がいい(次ターンのトップを含めてスペルブーストしたいため)
⇒そのターン中他に出したいカードがある場合は2ドローしてからそのカードでスペルブーストした方が良いため打つ。
●《知恵の光》をあえて1ターン目に打たず、2ターン目に打つことでスペルブーストの受けを広くしつつ《叡智の神鳥》のアクセラレートまでPPを落とす選択肢がある。
⇒2枚以上《知恵の光》がある場合は1ターン目に打った方がいいと思われる。
●《使い魔との契約》とその他ドローカードがある場合、どちらも先に打つメリットとデメリットがある。
⇒ドローから打つとスペルブースト持ちを引いた場合は《使い魔との契約》でスペルブーストが乗り得だが《極冠の幻想獣》を素で引いてしまうリスクがある。
⇒一方《使い魔との契約》から打つと確実に《極冠の幻想獣》を抜いて山札を削ってからドローできるが、ドローしたカードがスペルブースト持ちの場合スペルブースト回数を損してしまう。
●《鳳凰の庭園》の効果が適用されている「スペルブースト回数だけコストが下がる」カードのコストは(元のコスト-スペルブースト回数)÷2となる(最後に小数点切り上げ)
⇒そのため、2回スペルブーストするたびにコストが1下がるという少し違和感のある計算になるため間違えやすく注意が必要。
⇒困ったら「ブースト数」ボタンを押してブースト回数を確認し計算すると良い。
●《混沌の流儀》の効果が適用されているカードは、通常通り1回のスペルブーストに対してコストが1下がる。
《旅の調達》:《一世の探究》に似ている。ディスカードが任意であることと、融合によってノーコストで手札を空けることができる点が長所。
《マジカルキャット》:ノーコストで大打点を出せるドロー持ち。突進持ちなので序中盤の除去としても使える。《次元の超越》1枚からリーサルが取りやすくなるカード。
《究明の魔術師・イザベル》:低コストのスペルを調達したり、追加打点を捻出することが出来るカード。しかしナーフが響いており(タイムスリップの影響で解除されないと)採用に難ありか。
⇒ナーフされているとエクストラターンのみで《ユニオン・マジック》から《アルティメット・マジック》まで打てないのが苦しい。
《水晶の魔剣士》:条件を満たせば単体で5ブーストできるカード。トップから引いてもすぐ使える点と攻撃力が3である点が強力だが、入れすぎると事故率が上がるためピン採用をおすすめしたい。
【HOR】
《使い魔との契約(変更前)》:《大地の魔片》を出す代わりにスタックを1上昇させる効果になる。このデッキに採用するのはかなり難しい。
【RSC】
《ユニオン・マジック(変更前)》:コストとトークンを加えるために必要なスペルの種類が減少。
《アルティメット・マジック(変更前)》:コストが減少。